シニア市場に思う

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”光の春”の眩しい日差しに惑わされて、春の装いでグラウンドゴルフに出かけた。何と、”春は名のみの風の寒さや”。日が高くなるにつれて風も収まると、やはり春だ。通りがかりの家庭菜園の土手ではサクランボの花の開花だ。

 

先週末の暖かさと昨日の雨でいっきに開花を加速させたようだ。毎年のことながら、3月の第一週には、こちらが忘れていても、きちんと咲いてくれる。そして、ソメイヨシノの開花が2週間後だと示唆してくれる。四つ池の桜の開花は今月の20日ころになるのではないだろうか。

 

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グラウンドゴルフ仲間が車を新車に代替しようとしているが、家族からは年も年だから絶対自動ブレーキ車でないとダメと言われている。こんな話をしていた。テレビでハズキルーペのCMを見ない日はない。売れに売れて累計500万本を超えたそうだ。

 

新聞では旅行の会員募集の広告のない日はない。高齢者層をねらった「ビジネスクラス利用」とか「60歳以上夫婦限定」といったコースや豪華客船によるクルーズがこの1.2年の間に随分増えた。  

 

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本格的な人口減少社会で「縮小する日本」をイメージしがちになったとはいえ、シニア消費市場は前述の例の如く立派な成長市場になりつつあるのではないだろうか。ただ、これが巨大市場となって世界に飛躍するような企業が出現するかどうかは疑問だ。

 

バブルのはじけた頃から日本の個人金融資産は1600兆とか1800兆円と言われ、その6割以上はシニア世代が保有すると言われて来た。そのシニア世代にとっては先行きの見通しが不安で守りに入らざるを得ないのが実情だと思う。

 

つまり、あくまで推定だが、個人資産の8~9割はシニア世代の人の1割位の人に握られて一般庶民はそんなに余裕があるわけではない。世の中が安定し、安心して先行きの見通し立てられる社会にすることを政治の力に求めたい。それでこそ、成長市場であるシニア市場が世界にはばたく巨大市場となるだろう。